カルシウム

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最終更新日: 2026年2月21日

カルシウム – 前立腺がん
注意1 件の研究

カルシウムの過剰摂取は進行性前立腺がんのリスクを高める可能性がある

このシステマティックレビューでは、進行性前立腺がんのリスク増加と一貫して関連する3つの食事因子の1つとして、カルシウムの過剰摂取が特定されました。前立腺がんのリスクを懸念する男性は、骨の健康のために適切な摂取量を維持しながら、過剰なカルシウムサプリメントの摂取には注意する必要があります。

エビデンス

著者: Gathirua-Mwangi, Wambui G., Zhang, Jianjun

公開日: 2014年3月1日

2012年9月までのPubMedに掲載された適格論文46件を評価したシステマティックレビューにより、カルシウムの過剰摂取は進行前立腺がんのリスク増加と関連していることが明らかになりました。カルシウムは、飽和脂肪酸と焼き肉とともに、疫学研究全体を通して進行前立腺がんのリスク上昇と全体的に一貫した関連を示した3つの食事因子の1つとして特定されました。症例対照研究は概ね有意な影響を裏付けましたが、コホート研究ではカルシウムと進行前立腺がんのリスクに関して、結果はまちまちですが支持的な結果が得られました。

推奨2 件の研究

カルシウムの摂取は、前立腺がんのリスクを軽減し、治療中の骨の健康をサポートする可能性があります。

ランダム化比較試験のメタ分析(3件、n=1,806)を行ったところ、カルシウムサプリメント(≥500mg/日)を摂取することで、前立腺がんのリスクが46%減少することが示された(RR 0.54、95%CI 0.30~0.96、P=0.03)。2件の試験(n=1,134)から得られた患者レベルのデータでは、一貫したものの統計的に有意ではない傾向が認められた(HR 0.61、95%CI 0.30~1.23)。別のランダム化比較試験(RTOG 0518、n=96)では、ホルモン療法を受けている前立腺がん患者に対して、カルシウムとビタミンDを標準的な治療として投与したところ、対照群では主要な骨部位で36か月間にわたって5~8%の有意な骨密度低下が見られた。両方の研究(合計n≈1,902)の結果から、1日あたり≥500mgのカルシウムサプリメントを摂取することで、がんリスクの軽減とアンドロゲン除去療法中の骨の健康維持という二つの効果が示された。

エビデンス

著者: Gore, Elizabeth, Kachnic, Lisa A., Kim, Harold E., Lawton, Colleen AF, Martin, Andre-Guy, Nabid, Abdenour, Pugh, Stephanie L, Shah, Amit B., Smith, Matthew, Tai, Patricia

公開日: 2014年7月7日

RTOG 0518試験では、LHRHアゴニスト療法と放射線療法を受けている、転移性のない進行性前立腺がんの患者96人を無作為に2群に分け比較検討した。両群のすべての患者に対し、標準的な治療としてカルシウムおよびビタミンDを投与した。36ヶ月の中央値追跡期間において、観察群(カルシウムとビタミンDのみ)では、腰椎における骨密度(BMD)の変化が-5%(ゾレドロン酸群と比較してp<0.0001、ゾレドロン酸群は+6%)、左側の股関節全体で-8%(p=0.0002、ゾレドロン酸群は+1%)、左大腿骨頸部で-8%(p=0.0007、ゾレドロン酸群は+3%)であった。96人すべての患者において、合計2件の骨折が発生した(各群で1件ずつ、p=0.95)。カルシウム投与は、試験参加者全員に対して、基本的な骨の健康をサポートするために必須として義務付けられた。

著者: Avenell, Alison, Bolland, Mark J, Bristow, Sarah M, Gamble, Greg D, Grey, Andrew, Maclennan, Graeme S, Reid, Ian R

公開日: 2013年4月19日

10件のランダム化比較試験(プラセボ対照、n=10,496、平均期間3.9年)を対象としたメタ分析では、ビタミンDを併用せずにカルシウムサプリメント(≥500mg/日)ががんのリスクに及ぼす影響が検討された。前立腺がんについては、3件の試験(n=1,806)からのデータから、カルシウム投与群で有意に前立腺がんのリスクが低下することが示された(相対リスク0.54、95%信頼区間0.30~0.96、P=0.03)。2件の試験(n=1,134)からの患者レベルデータからは、一貫性はあるものの統計的に有意ではない傾向が認められた(ハザード比0.61、95%信頼区間0.30~1.23、P=0.16)。この効果は、症例数が少ないことから観察されており、明確な結論を導き出すための統計的検出力に限界があった。