著者: Chen, Sairah Lai Fa
公開日: 2023年8月17日
ノルウェー女性とがんに関する研究に参加した約17万人の女性を対象とした調査の結果、身体活動量、BMI、喫煙、飲酒、食生活などを総合的に評価するHLIスコアが高いほど、大腸がんのリスクが有意に低いことが示された。大腸がんと診断された女性の場合、診断前のHLIスコアが高いほど、死亡率との間に弱い負の相関が見られた。これらの相関を前向きコホート研究で推定するために、Cox比例ハザードモデルが使用された。
15 件の研究 · 1 件の推奨
最終更新日: 2026年2月25日

15件の研究(3件のシステマティックレビュー、1件のメタ分析、4件のランダム化比較試験、4件のコホート研究、およびその他の観察研究と介入研究を含む)の結果は一貫して、身体活動と大腸がんのリスク低下および予後の改善との関連性を示している。20件の研究を対象としたメタ分析では、大腸腺腫のリスクが16%減少することが示された(相対リスク0.84、95%信頼区間0.77~0.92)。また、進行したポリープのリスクは30%減少した(相対リスク0.70)。香港で行われたケースコントロール研究(1,748人の参加者)では、用量反応関係が示され、最も活動的な人々の間で最大90%のリスク低下が見られた。ノルウェーの女性とがんに関する研究では、大腸がんの発症例の10.8%が身体活動不足に起因すると結論付けられた。ステージIIIの大腸がん患者を対象とした研究では、運動不足と過体重が組み合わさると、再発リスクが2倍以上になった(ハザード比2.22)。手術前の身体能力は、生存率を独立して予測した(機能低下の場合のハザード比3.31)。ランダム化比較試験により、がん治療後の患者に対する運動療法の有効性が確認され、身体機能、精神的健康状態、BMIにおいて測定可能な改善が見られた。予防と予後に関するエビデンスの両方から、定期的な中程度の運動から激しい運動が、大腸がんに対する重要なライフスタイル戦略として支持されている。
著者: Chen, Sairah Lai Fa
公開日: 2023年8月17日
ノルウェー女性とがんに関する研究に参加した約17万人の女性を対象とした調査の結果、身体活動量、BMI、喫煙、飲酒、食生活などを総合的に評価するHLIスコアが高いほど、大腸がんのリスクが有意に低いことが示された。大腸がんと診断された女性の場合、診断前のHLIスコアが高いほど、死亡率との間に弱い負の相関が見られた。これらの相関を前向きコホート研究で推定するために、Cox比例ハザードモデルが使用された。
著者: Borch, Kristin Benjaminsen, Laaksonen, Maarit A., Licaj, Idlir, Lukic, Marko, Rylander, Charlotta, Weiderpass, Elisabete
公開日: 2022年8月22日
ノルウェーの女性3万5525人を対象としたNOWACコホート研究において、運動不足が原因で発生する大腸がんの集団帰属割合は10.8%(95%信頼区間:-0.7%~21.0%)であった。信頼区間がゼロに近接しているものの、推定値からは、運動不足が大腸がんの発症に有意な影響を与えていることが示唆される。これは、死亡リスクという競合する要因を考慮したパラメトリック区分定数ハザードモデルを用いて評価された7つの修正可能な要因のうちの1つであり、これらの要因を総合的に分析することで、新たに発生した大腸がん症例の46.0%(95%信頼区間:23.0%~62.4%)が説明できた。
著者: Nunez Miranda, Carols Andres
公開日: 2019年9月18日
このシステマティックレビューで評価された複数の疫学研究において、運動習慣と心肺機能は、男女を問わず、大腸がんおよび全てのがん部位の発症リスクとの間に逆相関関係があることが示されました。運動習慣がもたらす大腸がんのリスク低減効果は、体格指数とは独立して作用します。しかしながら、体格と運動レベルの相互作用について厳密に評価した結果、高い心肺機能が肥満によるがんリスクを完全に排除するという証拠は見つかりませんでした。したがって、大腸がんのリスクを最大限に低減するためには、適切な体重と推奨される運動レベルの両方を同時に維持することが必要です。
著者: Ahern, Anderson, Anderson, Anderson, Babor, Bambra, Barton, Bielderman, Brown, Cappuccio, Caswell, Clark, Craigie, De Irala-Estevez, Dowler, Drewnowski, Gordon, Hulshof, Lennernas, Murray, Nelson, Oliphant, Roberts, Roe, Roos, Rutherford, Sarlio-Lahteenkorva, Shah, Sheehy, Treweek, Wardle, Yancey
公開日: 2018年5月15日
BeWELというランダム化比較試験(介入群の参加者数:163人)において、食事療法と運動プログラムを組み合わせた介入を行ったところ、大腸腺腫を持つ肥満の成人を対象とした12か月後の追跡調査で、対照群と比較して有意に体重減少効果が高かった。この介入において、運動は食事内容の改善と並んで重要な要素であった。ベースライン時では、経済的に恵まれない参加者(58人)の方が、そうでない参加者(105人、p=0.003)よりも運動にかける費用が有意に少なかったが、両グループとも体重や心血管リスク因子、運動レベルなど、主要な評価項目において同様の改善が見られ、経済状況による有意な差は認められなかった。
著者: Anderson, Annie S., Berg, Jonathan, Dunlop, Jacqueline, Gallant, Stephanie, Macleod, Maureen, Miedzybrodska, Zosia, Mutrie, Nanette, O’Carroll, Ronan E., Stead, Martine, Steele, Robert J. C., Taylor, Rod S., Vinnicombe, Sarah
公開日: 2018年2月1日
今回のRCT(ランダム化比較試験)では、大腸がんまたは乳がんの家族歴を持つ78人を対象に、12週間のライフスタイル介入を実施しました。その結果、加速度計で測定した身体活動量が増加しました。ベースラインの加速度計データは参加者の84%から、フォローアップ時には54%から収集されました。介入群には、動機づけ面接、行動計画、対処計画、および実行意図などの行動変容テクニックを用いた、個別の身体活動プログラムが提供されました。
著者: Anderson, Boyle, Campbell, Courneya, Courneya, Dignam, Haggar, Haydon, Holmes, Hubbard, Kuiper, Manceau, Martinez, Meyerhardt, Meyerhardt, Morrison, Oliphant, Shafique, Van Blarigan, Vartiainen, Vrieling, World Cancer Research Fund/American Institute for Cancer Research
公開日: 2017年6月1日
治癒手術を受けた非転移性大腸がん患者181名のうち、術前評価で階段昇降に身体的困難が認められた患者は8.5%でした。身体能力は生存率に独立して影響を及ぼし(P<0.05)、階段昇降に困難が認められた患者は、困難が認められなかった患者と比較して生存率が低下するハザード比は3.31でした。この影響は、480人年の追跡調査期間中、年齢、BMI、組織病理学的ステージとは無関係でした。
著者: Dimitrov, Borislav D, Grocott, Michael PW, Jack, Sandy, Kemp, Graham J, Loughney, Lisa, West, Malcolm A
公開日: 2017年2月16日
局所進行性の直腸がん患者39名(男性27名)を対象とした、ランダム化されていない介入研究。すべての参加者において、化学放射線療法後の1日の歩数(中央値4966から3044へ、p<0.0001)、活動的なエネルギー消費量(264対154 kcal、p=0.003)、およびMET(1.3対1.2、p=0.010)が有意に減少した。6週間の運動プログラムを完了した23名の参加者では、通常のケアを受けた10名のコントロール群と比較して、睡眠効率が有意に改善された(運動群:80%から78%;コントロール群:69%から76%;群間p=0.022)。また、運動群では睡眠時間と就寝時間も有意に改善した(p<0.05)。活動的なエネルギー消費量(運動群:152から434 kcal vs コントロール群:244から392 kcal)およびMET(運動群:1.3から1.5 vs コントロール群:1.1から1.5)は、運動群で優位性を示したが、統計的に有意な差は見られなかった(p>0.05)。運動プログラムに参加した23名全員がプログラムを完了し、高い遵守率(100%)を示した。
著者: Beltrán-Carrillo, Vicente J., Cervelló, Eduardo, González Cutre, David, Romero-Elías, María
公開日: 2017年1月1日
系統的レビューでは、2016年2月までの期間にWEB OF SCIENCE、SCOPUS、SPORTDISCUSのデータベースを検索し、大腸がん患者における運動習慣に関連する要因を調査した23件の論文を選定した。その結果、4つの主要な要因カテゴリーが特定された。それは、社会人口学的要因、健康要因(疾患特有のものとそうでないもの)、過去の経験や嗜好、そして動機づけ要因である。身体的および心理社会的利益を示す証拠があるにもかかわらず、このレビューでは、ほとんどの大腸がん患者が推奨される運動量の基準を満たしていないことがわかった。23の研究全体を通して、肯定的な姿勢、家族からのサポート、基本的な心理的欲求の充足、そして自己決定による動機づけが、運動習慣を促進する重要な要素として挙げられた。一方、併存疾患や、疲労感や吐き気などの副作用を伴う補助療法が、障壁となることがわかった。このレビューは、この対象者層に対して、動機づけ戦略を取り入れた、より適切な運動プログラムが必要であると結論付けた。
著者: Angela M. Craigie, Annie S. Anderson, Martine Stead, Maureen Macleod, Robert J. C. Steele, Stephen Caswell, The BeWEL Team
公開日: 2015年1月1日
スコットランド腸管スクリーニングプログラムで大腸腺腫と診断された329人の参加者を対象とした、ランダム化比較試験において、食事と運動に関する教育を受け、行動変容テクニックを適用した介入グループは、12ヶ月後の追跡調査で、対照グループと比較して、運動量の測定値が有意に改善されました。ベースラインでは、生活習慣のリスク要因に対する認識が低く、平均知識スコアは6点満点でわずか1.5点でした(標準偏差1.1、範囲0〜5)。参加者40人(12%)は、大腸がんのリスク要因について何も知らず、36人(11%)は特定の食事や運動に関する要因を特定できませんでした。適切な生活習慣(運動を含む)によって、推定で約47%の大腸がんを予防できる可能性があります。
著者: Andersen, Vibeke, Vogel, Ulla
公開日: 2014年12月10日
本システマティックレビューでは、PubMedとEmbaseを検索し、239件の初期文献を基に、大腸がん(CRC)における遺伝子と肉との相互作用について検討した。その結果、世界がん研究基金(WCRF)による2014年の包括的な評価が引用され、運動習慣が、大腸がんのリスクを軽減する要因であることが示唆された。WCRFの推定によれば、適切なライフスタイルの変更、特に運動量の増加によって、大腸がんの発症例の半数を予防できる可能性がある。本レビュー独自の分析により、炎症経路が肉に関連した発がんにおいて中心的な役割を果たしていることが明らかになり、PTGS2(COX-2をコード)およびNFKB1における有意な遺伝子と肉との相互作用が確認された(Pint = 0.006、Pint = 0.03)。運動習慣による既知の抗炎症効果は、これらの経路を調節し、食事内容の変更と合わせて大腸がんのリスクを軽減する可能性がある。
著者: Demark-Wahnefried, Wendy, Morey, Miriam C., Mosher, Catherine E., Rand, Kevin L., Snyder, Denise C., Winger, Joseph G.
公開日: 2014年3月20日
高齢で肥満気味の、乳がん、前立腺がん、大腸がんを患った患者641人を対象に、1年間かけてランダム化比較試験を実施し、電話と郵送による食事・運動プログラムの効果を検証した。その結果、プログラムへの参加は、運動習慣を通じて身体機能(β = 0.11、p < 0.05)、下肢の基本的な機能(β = 0.10、p < 0.05)、下肢の高度な機能(β = 0.09、p < 0.05)、および精神的な健康状態(β = 0.05、p < 0.05)に有意なプラスの効果をもたらし、BMIにはマイナスの効果をもたらした(β = -0.06、p < 0.05)。食事と運動の習慣は14時点にわたって追跡された。
著者: Atienza, Daniel, Benson, Al, Fuchs, Michael A., Giovannucci, Edward, Hantel, Alexander, Kindler, Hedy, Mayer, Robert J., Messino, Michael, Meyerhardt, Jeffrey A., Mowat, Rex B., Niedzwiecki, Donna, Ogino, Shuji, Saltz, Leonard B., Sato, Kaori, Venook, Alan, Whittom, Renaud, Willett, Walter, Wu, Kana, Ye, Xing
公開日: 2014年1月1日
ステージIIIの大腸がん患者1,011名からなるこのコホートでは、低い身体活動量(週18MET時間未満)と過体重(BMI ≥ 25 kg/m²)の組み合わせが、加糖飲料の摂取による転帰への悪影響を増幅させました。このサブグループでは、加糖飲料の摂取量が多いことが、再発または死亡のHR = 2.22(95%信頼区間1.29~3.81、Ptrend = 0.0025)と関連していました。本研究は、大腸がん患者における座りがちな生活習慣と再発リスクの上昇との関連を示す過去の知見に基づいています。
著者: AI Neugut, AK Samad, CB Begg, DA Lieberman, E Botteri, E Giovannucci, E Giovannucci, EK Wei, EK Wei, EW Tiemersma, F Lubin, F Mosteller, G A Colditz, H Cooper, HS Kahn, IK Larsen, IM Lee, J Little, K Shinchi, K Wallace, K Y Wolin, KG Hauret, KY Wolin, L Rosenberg, LH Colbert, MC Boutron-Ruault, RS Sandler, S Hermann, S Kono, S Kono, SM Enger, Y Yan
公開日: 2011年1月1日
ランダム効果モデルを用いた20の研究のメタ分析の結果、身体活動と大腸腺腫のリスクの間には有意な負の相関関係が認められ、全体的な相対リスクは0.84(95%信頼区間:0.77~0.92)であった。この保護効果は男女間で一貫しており、男性では相対リスクが0.81(95%信頼区間:0.67~0.98)、女性では相対リスクが0.87(95%信頼区間:0.74~1.02)であった。特に、大型または進行したポリープの場合には、より強い相関関係が見られ、相対リスクは0.70(95%信頼区間:0.56~0.88)であり、臨床的に最も重要な前がん病変のリスクを30%減少させることを示唆している。このシステマティックレビューでは、2010年4月までに発表された研究を取りまとめた。
著者: Allender, Steven, Foster, Charles, Rayner, Mike, Scarborough, Peter
公開日: 2007年4月1日
WHOの全世界的な疾病負担に関するデータを用いて、イギリスの研究機関が健康経済評価を実施した結果、大腸がんおよび直腸がんが、運動不足に直接起因する死亡率と罹患率が高い5つの疾患の一つであることが判明しました。この研究では、イギリス国民保健サービス(NHS)の費用データに、集団帰属割合を適用し、その結果、5つの疾患全体で、運動不足に起因するNHSへの直接的な総費用は10億6千万ポンドと算出されました。2002年におけるイギリス全体の障害調整寿命年(DALY)の損失のうち、3%が運動不足によるものでした。政府が定める運動目標を達成したのは、男性ではわずか33%、女性では25%に過ぎませんでした。
著者: Ho, JWC, Lam, TH, Yuen, ST
公開日: 2006年1月1日
香港で行われた、822例の症例と926例の対照群を対象とした病院ベースのケースコントロール研究。週あたりの適度な運動から活発な運動の時間(>38.5時間)が最も多いグループでは、大腸がんのリスクが有意に低下した(調整オッズ比=0.75;95%信頼区間:0.58~0.97)。MET単位で測定された週あたりの運動強度と、大腸がんおよび直腸がんの発症との用量反応関係を調べたところ、それぞれ有意な減少が認められた(大腸がんの傾向P値=0.005、直腸がんの傾向P値=0.023)。最も運動量の多いグループでは、大腸がんの調整オッズ比は0.63、直腸がんの調整オッズ比は0.68であった。月に少なくとも28回、余暇を利用して運動を行った場合、大腸がんのリスクが低下した(調整オッズ比=0.59;95%信頼区間:0.39~0.89)。総合的な活動量評価の結果、目標とする活動レベルを2、3、4の段階で達成することで、それぞれリスクが35%、50%、90%以上低下することが示された(大腸がんの傾向P値=0.000、直腸がんの傾向P値=0.001)。